韓国の調味料の旅①【アミの塩辛】 

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韓国の調味料の旅「アミの塩辛」

今回はキムチづくり欠かせない食材の새우젓(セウジョッーアミの塩辛)の旅に出ます。
アミの塩辛はキムチづくりだけじゃなく他にも色んな料理の調味料として使われている万能食材です。

お家でも取り入れるだけで簡単に韓国の味!を感じることができる調味料なので、楽しい旅になると思います。
 

アミの塩辛
アミの塩辛

1.アミの塩辛とは?

アミの塩辛は、韓国料理における伝統的な発酵食品です。
この調味料は小さな海老に塩をかけ、壺などに入れて発酵・熟成させることで作られます。

発酵期間は数ヶ月にわたり、この過程でアミは特有の風味と深い旨味を生み出します。
アミの塩辛は独特の香りがあり、その風味は、初めての人には少し強すぎるかもしれませんが、韓国料理の深みを出すためには欠かせない存在です。

他の魚醬(イワシのエキスなど)に比べるとにおいは強くない方なので、キムチづくりではいちばん使われる調味料と言えます。

アミの塩辛
アミの塩辛

2.キムチでアミの塩辛の役割は?

キムチを作る際、アミの塩辛は複数の役割を果たします。
まず、その塩分が発酵を促進し、キムチの保存性を向上させます。
また、アミの塩辛からの旨味成分がキムチに深い味わいを与え、唐辛子やニンニクと合わさることで、味のバランスを整えます。

アミの塩辛を使うキムチ
アミの塩辛を使うキムチ

この調味料は、キムチの風味を豊かにし、複雑な味わいを生み出すのに重要な役割を担います。
ほとんどのキムチにはこのアミの塩辛が欠かせません。

3.アミの塩辛のキムチ以外の使い方と例は?

アミの塩辛はキムチを越えた多彩な韓国料理の世界でその価値を発揮します。
チゲやスープ、炒め物に少量を加えるだけで、一層のコクと風味の深みをもたらします。

例として挙げられるのは、スンドゥブチゲとクッパです。

アミの塩辛でコクを出すスンドゥブチゲ
アミの塩辛でコクを出すスンドゥブチゲ


スンドゥブチゲは、その旨味の源としてアミの塩辛を使用することで、家庭で簡単に本格的な味わいを再現できる料理です。
一方、クッパは本場韓国では控えめな塩味で提供されることが多く、食べる人がアミの塩辛を加えて好みの味に調整します。
アミの塩辛が加わることで、塩気だけでなく旨味が増し、クッパの味わいを一層引き立てます。

アミの塩辛で味付けをするクッパ
アミの塩辛で味付けをするクッパ

ボッサムにもアミの塩辛は不可欠で、特にアミの塩辛をベースにしたソースが重宝されます。
このソースは、アミの塩辛にニンニク、唐辛子、いりごま、長ネギを組み合わせて作られ、ボッサムの味を引き立てます。

ボッサムに欠かせない「アミの塩辛のソース」
ボッサムに欠かせない「アミの塩辛のソース」

さらに、アミの塩辛は豚肉を使った料理に特によく合い、その役割はソースとしてだけに留まらず、消化を促す効果もあります。
韓国の夜食の定番、チョッパルを味わう際にも、アミの塩辛を使ったソースがその味の決め手となっています。

アミの塩辛のソース
アミの塩辛のソース


4.アミの塩辛の保存方法

アミの塩辛は適切に保存することで長期間楽しむことができます。
まず、アミの塩辛を開封した後は、空気に触れることを最小限に抑えるために、きちんと密閉できる容器に入れましょう。

理想的には、ガラス製の密閉容器が適しています。
保存は冷蔵庫で行い、直射日光や高温を避けることが重要です。
冷蔵庫での保存により、アミの塩辛はその風味と質感を保ちやすくなります。
また、使用する際は清潔なスプーンを使い、容器内に余分な水分や食品の破片が入らないように注意しましょう。

5.アミの塩辛の賞味期限

アミの塩辛の賞味期限は保管場所によって異なりますが、通常、冷蔵保存で数か月は持ちます。
長期保存するにいちばんいい場所は冷凍庫です。
アミの塩辛は塩分が高く、冷凍庫に入れても凍らないので多めに購入された時は冷凍保存するのがおすすめです。

アミの塩辛の旅のエピローグ
アミの塩辛は、その塩辛さと独特の旨味で、韓国料理の隠されたヒーローとも言える存在だと思います。

キムチからスンドゥブチゲ、クッパ、ボッサムに至るまで、この一つの調味料が多様な料理の味を引き立て、深い満足感を与えてくれます。
家庭の台所から韓国レストランまで、アミの塩辛はあらゆる場所でその魔法を振りまきます。

今日もどこかで、スプーン一杯のアミの塩辛が料理の風味を変え、誰かの食事時間に幸せな笑顔をもたらしていることでしょう。

アミの塩辛と共に、私たちの料理の旅はまだまだ続きます。
次回もお楽しみに!

それでは、今日も美味しい一日を!

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