はじめに
韓国料理の中でも、寒い季節に食べたくなるのが「コンビジチゲ」です。
コンビジとは、韓国語で「おから」のこと。
豆腐を作る過程でできるおからは、豆そのものの栄養が凝縮されているため、昔から安価で健康に良い食材として親しまれてきました。
私の子供の頃、母はよく「体に良いからたくさん食べなさい」と言って食卓に出してくれましたが、当時はあまり好きではありませんでした。
しかし、日本に住む今、母の料理が懐かしく感じ、時折「コンビジチゲ」を作りたくなります。
このヘルシーコンビジチゲは、お肉を使わずに干し椎茸と煮干しの出汁をベースにし、キムチを洗って辛さを控えた優しい味わいです。
子供から大人まで楽しめる一品として、ぜひお試しください。
コンビジチゲの材料
メインの材料:
・コンビジ(おから) 1カップ
・干し椎茸の出汁 3カップ
・干し椎茸(出汁に使ったもの) 4個
・熟成キムチ 200g(軽く洗って、水気を切る)
・ごま油 大さじ2
・ニンニク 小さじ2
👉熟成キムチ(묵은지ームグンジ)は韓国スパー、肉のハナマサ、アマゾン、楽天市場などのネットでご購入できます。
出汁の材料:
・干し椎茸 4個
・煮干 20g
・水 700ml
出汁の準備
1.干し椎茸と煮干しを水に浸して12時間ほど置きます。
2.出汁ができたら、濾して使います。
👉干し椎茸は後でチゲに使用するので捨てないでください。
作り方
1.具材の準備
出汁に使った干し椎茸の水気を絞り、薄切りにします。
軽く洗ったキムチを一口大に切ります。
2.炒める
鍋を弱火で温め、ごま油大さじ2を引いてニンニクを炒めます。
香りが立ってきたら、①の具材を加え、中火で約5分間しっかり炒めます。
3.煮込む
出汁を加えてクッカンジャンー薄口醬油(大さじ1)、アミの塩辛(小さじ1)で味付けをし、コンビジを加えます。
4.仕上げ
沸騰したら弱火~中火にして5分間優しく煮込んだら出来上がりです。
ポイント
1.具材の炒め方が鍵
キムチは、炒めることで旨味が引き出され、全体に味がしっかり染み込みます。
この段階でしっかりと炒めることが、味の深みを出すポイントです。
2.コンビジの扱い
コンビジを入れたら、煮込みすぎに注意してください。
煮すぎると汁気が少なくなり、煮足りないと豆臭さが残ります。
約5分ほどが目安です。
ヘルシーで家族に優しい一品
今回のコンビジチゲは、辛さを控えた優しい味わいで、子供からお年寄りまで楽しめます。
私自身、この料理を作るたびに、母の「体に良いから食べなさい」という言葉が思い出され、懐かしい気持ちになります。
お肉を使わず、干し椎茸の旨味と栄養たっぷりの出汁が効いたこのチゲは、身体にも優しい料理です。
ぜひ一度試してみてください。
終わりに
料理というのは、単にお腹を満たすものだけでなく、家族や故郷の思い出を呼び起こす力を持っています。
このヘルシーコンビジチゲも、そんな懐かしい思い出の一品です。
韓国の伝統的な味わいと健康に良い食材を使って、家族みんなで楽しめる食卓にしてみませんか?
最後までお読みいただきありがとうございます。
それでは、今日も美味しい一日を!
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