釜山から車で1時間、海と山と畑に囲まれた小さな田舎町。
少年時代、太陽の下で真っ黒に日焼けした少年がいました。
彼は友達と一緒に畑でじゃがいもを掘り起こし、山へと向かうのが一番の楽しみでした。
山の中腹にたどり着くと、焚火を囲み、じっくりと焼き上げるじゃがいも。
炎に包まれ、皮がパリッと焼きあがったその瞬間、ほくほくの中身をかじると、口いっぱいに広がる甘さと香ばしさ。
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あの焚火で焼いたじゃがいもは、友達と笑い合いながら食べた最高のおやつでした。
自然の中で食べるシンプルなじゃがいもが、何よりも贅沢だったのです。
時が流れ、その少年は日本で「キムチ王子」として名を知られるようになりました。
日々の忙しい生活の中で、彼はふとした瞬間に、あの懐かしい味を思い出すことがありました。
ある日、韓国の友人と電話をしていると、友人が「カムジャパン」という新しいおやつをすすめてきました。
友人曰く、それは美味しいだけじゃなく、見た目も可愛いと評判なのだとか。
新メニューの開発に悩んでいたキムチ王子は、早速作り方を研究し作ってみることにしました。
しかし、いくつかのレシピを試してみたものの、何かが違うと感じました。
そのとき、彼は思い出しました。
小学生時代に友達と山で食べた焚火焼きのじゃがいものことを。
足りなかったのは、余計なものを排除したシンプルさだったのです。
彼はレシピを見直し、じゃがいも本来の風味を引き出すことに専念しました。
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まず、じゃがいもは茹でず、オーブンでじっくりと丸焼きにすることで、旨味をぎゅっと閉じ込め、香ばしい風味を強調しました。
そして、そのじゃがいもを包む生地には、特別に白玉粉を使用。
もちっとした弾力としなやかさが、口の中でほくほくのじゃがいもと一体となり、まるで昔、友達と山で食べた焼きじゃがいもがよみがえるかのようです。
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こうして完成した「カムジャパン – ザ・ポテト」は、キムチ王子が子供の頃に友達と共有したあの温かい思い出を、皆に届けたいという想いから生まれました。
彼は、この新しいおやつが、今度は皆さんが友達や大切な人と過ごす特別な時間を彩る存在になることを願っています。
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「カムジャパン」は、懐かしさとともに、すべての人にとって最高のおやつとなることを確信しています。
これは、かつての友達との思い出に感謝し、その温かさを現代に伝えるために作り上げた一品です。
エピローグ
現代の忙しい日々の中でも、少し立ち止まり、懐かしい思い出に思いを馳せることは大切だと思います。
「カムジャパン」が、皆さんにとってそんな時間を提供できる存在になれば幸いです。
2024年9月5日 キムチ王子
ここにしかない、心躍る体験!【신촌카페 SHINCHÓN CAFÉ】
東京都新宿区大久保1丁目14-26
営業時間:11時~21時
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