2025年、日本における韓国料理のトレンドを解説します。
私、キムチ王子(韓国料理家であり、新大久保で韓国居酒屋・韓国カフェを経営している)が、韓国料理の新しい風と進化についてご紹介いたします。
日本の消費者の間で人気が高まると思われる韓国料理のトレンドを予測し、それぞれの背景についても深掘りしていきます。
目次
1.ミールキットと冷凍食品の増加:手軽で本格的な味の両立
2.フュージョン韓国料理:麻辣料理の韓国料理化
3.日本の大手食品メーカーによる韓国料理商品の強化
4.激辛グルメブームの続編
5.韓国式カフェ文化の進化:デザートへの注目
6.まとめ
1.ミルキットと冷凍食品の増加:手軽さと本格的な味の両立
韓国料理のトレンドとして、冷凍食品からミルキットへの移行が進んでおり、特にミルキットの増加が注目されています。
日本における韓国料理の市場規模は拡大しており、2023年度には約290億円と2018年度比で約1.5倍に拡大しています。
韓国料理の認知が高まるにつれ、本格的な味を手軽に楽しめるミルキットに注目する動きが強まっています。
韓国では冷凍食品からミルキットへと移行しつつあり、ミルキットは一つの食品カテゴリーとして定着し始めています。
また、韓国でのミルキット人気の理由として、手軽さと本格的な味の両立、そして忙しい現代人のライフスタイルに合わせた利便性が挙げられます。
このトレンドは日本にも影響を与えており、ミルキットを使って自宅で手軽に韓国料理を楽しむ消費者が増えることが予想されます。
2.フュージョン韓国料理:麻辣料理の韓国料理化
2025年のトレンドとして、韓国料理における麻辣(マーラー)料理の影響も注目すべきポイントです。韓国では中国発祥の麻辣料理を取り入れた独自のスタイルが進化し続けており、これが日本市場にも波及することが予想されます。
例えば、韓国風麻辣チキン、麻辣スンドゥブ、麻辣トッポギ、麻辣タットリタンなど、スパイシーで痺れる味わいが特徴の料理がトレンドとなるでしょう。
麻辣の味わいは韓国で大ブームを巻き起こし、その独特の辛さとシビれる風味が新しい体験を求める日本の消費者にも受け入れられると思います。
韓国のストリートフードからレストランまで、麻辣風のアレンジが広がっており、このトレンドが日本の食文化に影響を与えることは間違いありません.
これらの料理の中心となっているのは若者たちであり、SNSを使ったマーケティングが主体となっていることが要因です。
SNSで拡散されやすく、視覚的に魅力的な料理は、若者たちの関心を引きやすく、フュージョン料理が支持されている背景となっています。
3.日本の大手食品メーカーによる韓国料理商品の強化
日本の大手食品メーカーも韓国料理関連商品の強化に乗り出しています。
近年、韓国料理の人気の高まりに伴い、大手食品メーカーはさまざまな商品を投入し、その市場シェアを拡大しつつあります。
大手食品メーカーによる韓国料理関連商品の強化は、韓国料理の普及に大きな影響を与えています。
例えば、大手メーカーの広範な流通網やマーケティング力を活用することで、これまで韓国料理に馴染みがなかった消費者にもその魅力を広めることが可能になります。
さらに、調理の簡便さを強調した商品や、家庭で手軽に再現できる本格的な味わいのミルキットなどが提供されることで、韓国料理のハードルが下がり、多くの家庭で韓国の味が日常の一部となることが期待されます。
こうした取り組みにより、韓国料理の認知度と人気は今後も拡大していくでしょう。
味の素は、韓国料理の合わせ調味料「Cook Do KOREA!(クックドゥコリア)」を刷新し、販売増につなげようとしています。
日本ハムも2023年に韓国料理を電子レンジ調理で楽しめる総菜ブランド「K-KiTCHEN(ケーキッチン)」を立ち上げ、消費者に手軽さと本格的な韓国の味を提供しています。
こうした動きは、韓国料理を家庭でも簡単に楽しめる環境を整えることに寄与し、さらなる市場拡大が期待されます。
4.激辛グルメブームの継続
今の食のトレンドの中心は若者であり、その若者たちに人気なのが激辛グルメです。
激辛料理はその刺激的な味わいとSNS映えするビジュアルから、特に若者層に強い支持を受けています。
このため、日本における韓国料理のトレンドとして、激辛グルメブームが今後も継続していくと予想されます。
韓国の定番激辛料理であるブルダック(火鶏)や激辛チゲ、麻辣系のトッポギなどが引き続き人気を集め、これらのメニューは飲食店や家庭用ミルキットとしても幅広く展開されていくでしょう。
5. 韓国式カフェ文化の進化:デザートへの注目
韓国式カフェ文化の日本市場への定着も、注目すべき動きです。
これまでのチュロスや10円パンブームに続き、今後はよりクリエイティブな韓国スイーツが主流となっていくと予測しています。
例えば、カムジャパン(ジャガイモに見立てたパン)やコグマパン(サツマイモを使ったパン)といった韓国のデザートが、日本のカフェメニューに登場し、SNSでの拡散を経て人気を集めるでしょう。
日本の消費者は見た目がユニークでフォトジェニックなスイーツに敏感であり、韓国のクリエイティブなデザートがそのニーズに応える形で進化することが期待されます。
特に私の経営するシンチョンカフェでも、これらのスイーツを取り入れており、大きな反響を得ています。
6.まとめ
2025年の日本における韓国料理のトレンドは、韓国式カフェ文化の進化、ミルキットと冷凍食品の増加、麻辣料理の韓国料理化、日本の大手食品メーカーによる韓国料理商品の強化、そして激辛グルメブームの継続が中心となって進んでいくと考えられます。
これらのトレンドは日本の消費者の嗜好に合致しており、今後も注目が集まることは間違いありません。
私、キムチ王子はこれからも新大久保から日本の皆様に韓国料理の魅力をお届けし、さらに深い韓国食文化の楽しみ方を提案していきたいと思います。
皆さんの食卓にもっと多くの「韓国の味」を届けることを楽しみにしています!
キムチ王子のプロフィールは👇👇ご覧ください。
https://kimchiprince.net/2020/10/19/27/
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